今回特集するのは、アメリカのプロ・ボディビルダーであるカイ・グリーン(Kai Greene)さんです。
2015年の「ミスター・オリンピア」以来コンテスト等には出場していませんが、現在でもトレーニングは継続しており、見事なバルクを誇っている方です。
現在は自身のアパレルブランドを立ち上げ、精力的に活動している彼が普段どういったトレーニングをしているのか、プロフィールや経歴と共に見ていきましょう。
カイ・グリーンのプロフィール
A daily sanctuary where we can get direct results from the efforts we impart. If you look at the body as a whole, there are areas that naturally look bigger or more muscular, and others that require more work. But they all need work. Every day, we strive to make improvements. pic.twitter.com/FxP0KKtDGK
— Kai Greene (@KaiGreene) 2019年10月14日
名前:カイ・グリーン
本名:レズリー・カイ・グリーン
年齢:44歳
身長:172cm
体重:130~141kg(通常時)113~129kg(コンテスト時)
出身:ニューヨーク州ブルックリン
チャンネル登録者数:520万人(インスタグラム)
カイ・グリーンの経歴
・13歳からウェイトトレーニングを始める
・その後5年間で、様々な学生ボディビルの大会で優勝
・19歳の時「1994 NGA American Nationals」でプロカードを獲得
・22歳の時「NPC Team Universe Championship」で優勝
・24歳の時に開催された「NPC Team Universe Championship」での優勝をきっかけに、 IFBBプロボディビルダーの資格を取得
・その後、プロとして初のコンテストとなった「NPCチームユニバース」に出場するも、4 位という結果に失望し、それから4年間厳しいトレーニングに明け暮れる
・2009年に開催された「ミスター・オリンピア」で4位を獲得(同大会における最高順位は 2位)
・2015年に自らのアパレルブランド「DYNAMIK MUSCLE」を立ち上げたほか、現在は俳 優や芸術家としても活動中
キャリアを考えたら、あの「ミスター・オリンピア」で優勝経験が無いのが不思議なぐらいだよ。
結果的にオリンピアで優勝することはできなかったけど、彼にとってボディビルは「自分の全て」なんだよ。
大会成績
Did Kai Greene hint at a return to competition to face former rival Phil Heath?!https://t.co/QkJ587qSCJ #bodybuilding #Olympia pic.twitter.com/EjDPTSkCEH
— GENERATION IRON (@GenerationIron) 2019年9月13日
1999 NPC Team Universe Championships 優勝
2007 Shawn Ray Colorado Pro 優勝
2008 New York Pro 優勝
2009 Australian Pro Grand Prix 優勝
2009 Arnold Classic 優勝
2010 Arnold Classic 優勝
2010 Australian Grand Prix Pro 優勝
2011 New York Pro 優勝
2013 EVLS Prague Pro 優勝
2016 Arnold Classic 優勝
2016 Arnold Classic Australia 優勝
2016 Arnold Classic Brazil 優勝
カイ・グリーンの筋トレ方法
つづいて、カイ・グリーンさんの筋トレ方法について。実際にどのようなメニューの筋トレ方法を行っているのか見ていきましょう。
筋トレ方法① 腕(上腕二頭筋・三頭筋)
・ダンベルカール 10~12回 4セット
・コネクション・カール 10~12回 4セット
・プリッチャー・カール 10~12回 4セット
・リバースカール 10~12回 4セット
・スタンディング・アームカール 10~12回 4セット
・ダンベル・キックバック 12~20回 3セット
・オーバーヘッドトライセップエクステンション 12~20回 3セット
・スタンディングトライセップエクステンション 12~20回 3セット
・ケーブルプレスダウン 12~20回 3セット
このトレーニング法を見てピンと来た人もいらっしゃるでしょうが、カイ・グリーンさんの筋トレで特徴的なのは、鍛える部位に関係なく「軽いウェイトで回数を多くこなす」ということです。
いわゆる「低重量・高回数」というものですね。
一見楽そうに見えるこのやり方ですが、こうすることで鍛えている部位の筋肉が長時間緊張するので、どこにも逃げ場のなくなった乳酸が大量に溜まり、セットを終えるごとに筋肉が焼けつくような痛み、つまり、バーンアウトを引き起こすんですよ。
事実、彼は自身の様々な筋トレ動画でこの低重量・高回数で狙った部位に効かせることの重要性を説いており、使っている重量もかなり軽めです。
それでも我々からすれば相当なヘビーウェイトなのでしょうが・・・
でも、この方法は何もカイ・グリーンさんだけではなく、多くの海外ボディビルダーが取り入れているんだ。己の肉体を作り上げ、練り上げていくことを生業としているからこそ、その重要性を判っているんだね。
筋トレ方法②胸
・アーム・プルオーバー 12~20 3セット(20→15→12回)
・デクライン・ベンチプレス 12~20 3セット(20→15→12回)
・ベンチプレス 12~20 3セット(20→15→12回)
・インクライン・ダンベルプレス 12~20 3セット(20→15→12回)
・ダンベルフライ12~20 3セット(20→15→12回)
筋トレをしている人が種目を見れば判ると思いますが、胸を鍛える時には主にマシンではなくバーベルやダンベルといったフリーウェイトを使って行っています。
また、彼の胸トレーニングのこだわりとして、ベンチプレスなどのプレス系の種目を行う際にはバーベルやダンベルを胸に付くぐらいまで深く下ろし、できる限り胸をストレッチさせるということを重視しているといいます。
「効かせるテクニック」のうちのひとつだよ。
カイ・グリーンの食事方法を紹介
ここでは、カイ・グリーンさんの食事方法について見ていきましょう。
カイ・グリーンさんが毎日の食事で心掛けていることは、体重1ポンドあたり1.5gのタンパク質と体重1lbsあたり0.5gの良質な油を摂取するということです。
また、炭水化物については、でんぷん質が多く含まれた食べ物より低GI値(炭水化物が分解され、糖に変わるまでのスピードを現した数値)の炭水化物を摂取することを心掛けています。
オンシーズン(減量期)
①ステーキ450g、卵の白身12個、白飯
②白飯、鶏肉の胸肉2枚、七面鳥のハンバーガー
③サーモン450g、サラダ、卵の白身6個
④ステーキ450g、サツマイモ2個
⑤オートミール2カップ、レーズン、サーモン450g、コーン1カップ
⑥プロテインシェイク、アボカドもしくはカシューナッツ
⑦2カップの野菜、ステーキ450g
オフシーズン(増量期)
①パン2枚、卵の白身4個、ねぎ2個、シュレッドチーズ4分の1
②バニラ味のプロテイン2杯、アーモンド28g、1カップのアーモンドミルクまたはココナッツミルク、ブルーベリー1カップ、水1カップ
③牛肉ステーキ170g、キュウリ半分、オリーブオイル小さじ1杯、トマト1個
④鶏肉の胸肉、くるみ、レーズン、カップキヌア1/2
⑤マグロのステーキ140g、タラ200g、ヤムイモ2個、バター、パルメザンチーズ大さじ2杯、アスパラガス4本
カイ・グリーンのプロテイン
次に、カイ・グリーンさん愛用のプロテインについて。これも皆さん気になるところだと思います。カイ・グリーンさんはプロテインについても動画をあげていますのでまずは動画をチェックしましょう♪
①Carnivor/カルニボア
バニラキャラメル味
チョコレート味
<ポイント>
・世界初の牛肉タンパクプロテイン
・クレアチン量がステーキの20倍
まとめ
今回は、アメリカのプロ・ボディビルダーであるカイ・グリーンさんについてご紹介しました。
競技から一線を引いた現在でも全くと言って良いほどバルクが衰えていない、良い意味で人間離れしたあの体つきを維持するには、低重量ながらもしっかりと狙った筋肉に効かせるトレーニングと、効率的に筋肉を付けるために計算し尽くされた食事が大切なんだということが判りましたね。
2016年のアーノルド・クラシック以来大会には出場していないカイ・グリーンさんですが、またいつか大会で貴方の姿を見たいと思っている人や、貴方に憧れ目標にしながら日々筋トレに励んでいる人が世界中に大勢いらっしゃるので、これからもそういった人達に夢を与え続けて下さい!